清瀬市議会の本会議で陳情が採択されました
、清瀬市議会の令和4年第1回定例会の最終日本会議が開催されました。 そこで、私が提出した陳情および、当該陳情に関する意見書が諮られ、全会一致で可決されました。
意見書は全国市議会議長会のウェブサイトで閲覧できます
陳情提出までの経緯や、総務文教委員会での審議については、以前の記事をご参照ください
清瀬市議会の委員会で陳情が採択されました
清瀬市議会本会議
24日の清瀬市議会の本会議は、各議案について常任委員会での審議結果の報告を受け、採決をしました。 10時に開会したようで、昼休憩時点では少し予定より遅れ気味、予算関係で特別会計の審査の途中でした。 13時半に午後の日程が始まり、14時半ごろに陳情の審議に到達しました。
に、私の提出した陳情が議題になりました。 先日審議してくださった総務文教常任委員会の委員長より、審議経過の報告がありました。 その後、議長より「採択することにご異議ありませんか?」と諮られて、 議員さん方19名が「「異議なし」」と唱えられ、採択と決されました。 また、陳情に係る意見書も、同様「「異議なし」」で採決されました市議会自体はその後、追加日程をこなして終了したようですが、私は陳情の審議が終わったところで撤収しました。 傍聴自体は、午前中におひとりいらっしゃったようですが、私が居た時間帯を含む午後は、 私と友人、そして取材にいらした新聞記者さんだけでした。
新しい庁舎に昨年建て替えが終わって、市議会の議場設備は新しい物で整備されていました。 カメラとマイクが議場最後方に設置されており、ロビーや事務局への映像中継のほか、 公式による録画映像にも供されています。 傍聴席と議席を仕切るアクリル板が、コロナ禍で追加されたものなのか、標準装備なのかわからないですが、 写真撮影を想定している記者席の前の部分を除いて仕切られていました。
新聞取材
先日の委員会の後、朝日新聞の武蔵野支局へFAXで情報提供をしました。 陳情を出して、それが委員会にて全会一致で採択されたこと、 本会議での議決を経て、今後は国会へプッシュしていくつもりであること、 当ブログで仔細を書いていることをお伝えしました。 武蔵野支局の支局長を務めてらっしゃる記者さんからメールで返事をいただきました。 個人で陳情という形で行動していること、内容への共感をいただきました。
24日の市議会本会議当日、午後に市議会前のロビーで待ち合わせをしまして、傍聴の前後に取材に応じました。 傍聴前に、ブログ記事の記載を踏まえた質問にお答えしました。 傍聴後は、採択・可決されての感想などをお話ししました。
議場での傍聴にも同席されました。 事前に事務局と交渉をされて、議長より「報道機関の方による撮影を認める」旨の通告がありました。 なお、一般規則として議場での撮影や録音録画は禁じられています。 また、傍聴席は、座席が2列あるのとは別に、記者席として傍聴席の最前列に3席用意がありました。 これまでに取材が入ったこと、あったんでしょうかね…
記事
取材を受けたその日のうちに原稿が上がり、翌朝の東京地域面の紙面に掲載、およびデジタル版で有料公開されました。
私がこのブログ記事をあげるまで2日かかってるのに、執筆のプロは良い文章を数時間で書かれました…。
デジタル版はこちらです
「女性としての自分貫く」通称名利用求め、市議会動かした若者の思い
見出しは「女性として…」よりも、「私は私だ」くらいのニュアンスのほうが良かったな、と思ってますが、
この見出しがついたことで、内容を深掘りせずに反感の反応をTwitterでたくさん見られたので、面白い効果ですね。
Twitterでの反応を
眺めていただくと、記事の文字面に現れた結果だけを見て、背景などを深掘りせずに拒否的な反応ばかりが目につきます。
まぁ、Twitterを中心としたネットは肯定意見より否定意見が湧きやすいのは承知です。
否定の「論」には私のアカウントで引用RTして反論をさせていただいていますが、
感情を露わにするだけのものにはできる限りノータッチでいます。
取材に来てくださった記者さんによるツイートです
【書きました】清瀬市議会で自身の出した陳情が採択され、意見書が可決されるとき、心臓の鼓動が聞こえるほど緊張したそうです。 「女性として生きる」ため、公的書類に #通称名 記載できるよう法改正をーー。 24歳の若者が1人で起こしたアクションです。 https://t.co/jkd6bhdrAQ
— 井上恵一朗 (@inobouk16) March 24, 2022
紙面では傍聴している時の1枚だけが掲載されましたが、デジタル版では計4枚が閲覧できます。 将来的にリンク切れしそうな気もするので、弊ウェブサーバに画像ファイルを保存しました。
- 陳情が採択される場面を傍聴する北村由衣さん(左)。 応援で駆けつけた友人と見守った=東京都清瀬市議会
- 性同一性障害に伴う通称名の公的書類への記載を求める意見書を全会一致で可決した清瀬市議会
- 通称名の公的書類への記載を求める意見書が全会一致で可決され、 傍聴席で深くお辞儀をする北村由衣さん(左)=東京都清瀬市議会
- 清瀬市議会の傍聴を終えた北村由衣さん=東京都清瀬市議会
朝日新聞さんの東京都の地域面は「東京」「むさしの」「多摩」等細分化されているのですが、どの細分地域面でも、同じ位置に掲載されたようです。 左上の隅、地域の天気情報や【多摩】といった題字に近い位置に掲載されたことは目につきやすいという意味でうれしいものです。 反響があるか、と言われたら、直接的にはわからないですが、投書等があれば読みたいですね。
Googleの解析ツールでこのウェブサイトへのアクセス状況は観察していますが、 の訪問ユーザ数が過去最多を記録(通常比2倍)したのが記事の公表によるものなのかは怪しいです。 流入源の検索ワードと訪問ページがいまいち釣り合わないので…
しんぶん赤旗
日刊の政党新聞「しんぶん赤旗」(日本共産党)にも、本意見書の採択について記事が載りました。 Twitterで「清瀬市議会」と検索かけたらたまたま記事の切り抜きを投稿している方がいて、気づいた次第です。 委員会での審議の際にも共産党の市議さんが質問をされるなどしていたので、 本会議の結果についても情報を上層部へプッシュされたのでしょうかね、 共産党さんの内部の体制については何も知らないのでわかりませんが。
、東村山市にある共産党の地域委員会の事務所に伺って、保存用に2部、購入してきました。
政治思想として共産党とはある程度距離を置いていますが、この件ではご賛同いただいておりますし、
協力していけるところはお互いに、という心づもりです。「しんぶん赤旗」の定期購読のお誘いはお断りしました。
また、共産党の機関紙に近い立ち位置のものですが、週刊新聞「東京民報」へ紹介していいか質問されたので、了承してきました。
潜在しているであろう当事者や、ご理解いただけるアライの方々に、少しでも情報が伝われば、という視点です。
まぁ、あとは、活字で記録が残ることが個人的にうれしいというのはあります。
採択されて
議事日程が進行し、私の陳情の採決が近づいてくると、妙に緊張してしまいました。 脈拍のドクドクという音が、静かに進む議事の音に重ねて耳元で聞こえていました…。 こんなに緊張したのはいつ以来でしょう…。
「「異議なし」」。この呼び声で全会一致の可決となり、とても安堵しました。 また、私の主張を認めていただけた、肯定感にも満たされました。 賛否投票ボタンを利用して全員賛成の画面表示も見てみたかったですが、市議会の議員さん方が全員賛同いただいた、この事実は変わりません。
昨秋から準備をして、市議さんに掛け合ってみたり、趣旨説明の原稿を用意して委員会で発言をして質疑に応じるなど、 初めての試みを積み重ねて、ひとつ結実した瞬間でした。 そして、国会での立法措置へステップアップする、スタート地点に立ちました。
いったんは一安心。Twitterの否定的見解への反論は心労が無いわけではありませんが、 私の視点を補うこともできているので、少しずつ無理ない範囲で。
市議さん全員、そして、清瀬市のLGBT団体「いろは」をはじめ、知り合いの方々は、皆、味方です。ありがとうございます
今後について
舞台が国政、立法府は国会へと移ります。 今回ご賛同いただいた市議さん方から上部組織へのプッシュも期待しつつ、 私としても、国会議員さん等への働きかけを、 対象とする党派の分け隔てをせずにしていく所存です。
意見書の提出先は
衆議院・参議院議長/内閣総理大臣/内閣官房長官/総務大臣/法務大臣
となっているので、内閣もこの意見書に対して対応をすべきと思われます。
ただ、自治体から上がってくる意見書の量も膨大なものでしょうから、
当事者として声を直接、行動を起こせる議員さんたちへ伝えることは必要だと思っています。
つれづれ
栃木の友人くん、以前猫に会いに行くために待ち合わせしたときは寝坊をし、 今回は電車移動の所要時間を見誤ったということで遅刻。 わざわざ来てくれてるので帰りの交通費や、祝杯(ファミレスのドリンクバー)の飲食代は ある程度私の方で出してあげましたが、その遅刻癖が続いたらその坊主頭をつるっつるにしてやるぞ★
そう、市議会の傍聴を終えて、無事採択・可決となったことを祝して、清瀬駅前のファミレスで祝杯をあげました。
清瀬駅前で待ちぼうけを食らってる間に偶然通りがかった知り合いと、 今度Bar Lokahiに行きましょう、ということになりました。 4月の初週で日程を決めたので、行ってきます~