清瀬駅100周年トレイン展示モジュール制作記
にグリーンマックスより「清瀬駅開業100周年記念トレイン」Nゲージモデルが発売されました。 先般、この編成の一部を展示することにフォーカスしたモジュールレイアウトを制作しました。
なお、本記事内の写真は、個別に注記なき限り、実車含め筆者が撮影したものになります
背景情報
清瀬駅開業100周年
東京都清瀬市の玄関口である、西武池袋線清瀬駅はに、駅開業100周年を迎えました。 遡ること100年前の大正13年、当時は清瀬村であり、現ひばりヶ丘などの駅と同時に開業しています。しかし、先般迎えた100周年を自治体を巻き込んで事業展開したのは清瀬だけのようです。
清瀬駅は、テレビドラマ「孤独のグルメ」シーズン4第1話で駅南口が舞台となっているので、 「清瀬市ってまだ東京なんだ」の一言が沁みるところですが、意外と多くの人の記憶の片隅にある駅名かもしれません。 また、「清瀬ひまわりフェスティバル」の会場最寄り駅ということで、 利用した経験のある方も多いでしょう(当ブログ内、2023年,2024年と訪問記を投稿しています)。
清瀬駅開業100周年にちなんだ記念事業を、清瀬市が西武鉄道と共に展開し、その一環としてラッピング列車が運行されました。 他に、駅の歴史をたどる企画展が清瀬市郷土博物館で開催されたり、グッズ販売がされるなどしていました。
なお、1970年の市制施行から55周年を記念して、2025年は関連事業が展開されています。こちらは西武鉄道との関連はなく進められているようです。
当該編成について
「清瀬駅開業100周年記念トレイン」と称され、主に編成両端の塗装変更と外装へのキャラクター「ニンニンくん」や駅の過去の写真が側面に貼り出されました。
充当されたのは、西武新2000系。更新車、2071編成です。1つ前の2069編成(西武鉄道創立110周年記念トレイン。新宿線でラッピング継続して運用中)と共に、西武池袋線で最後まで残った「黄色い電車」になります。
| 形式 | パンタグラフ | 備考 |
|---|---|---|
| 飯能方 | ||
| クハ2071 | なし | 飯能方前部塗装。車椅子・ベビーカースペースあり |
| モハ2171 | 有り | 弱冷房車 |
| モハ2172 | なし | |
| モハ2271 | 有り | |
| モハ2272 | なし | |
| モハ2371 | 有り | |
| モハ2372 | なし | |
| クハ2072 | なし | 池袋方前部塗装。車椅子・ベビーカースペースあり |
| 池袋方 | ||
| 模型発売元グリーンマックス調製「ディテールガイド」より | ||
Nゲージレイアウトの制作経験
実に10年ぶりに触りました。正確には帰省すると1畳サイズの作りかけレイアウトのレールをメンテして走らせたりしていましたが、本格的にレイアウト工事をしたのは10年ぶりです。
学生時代、山梨県の甲府盆地に住んでいましたが、鰍沢のレールパルさんまで行って部品・資材を購入していました。 新卒就職時から東京に住むようになってすっかり離れてしまっていました。鉄道趣味自体は、路線も走行本数も多いので充実してましたがね…
設計とベースボード製作
規格
今回モジュールレイアウトを制作するにあたっては、他モジュールとの接続などは考慮せず、展示に必要な長さ・幅の確保を優先考慮しました。
複線間隔はKATO基準(66mm)です。それ以外の、基板サイズや道床までの高さなどはフリーで設計しました。 ベースボードのサイズは奥行90㎜, 幅770㎜, 板厚8㎜ にしました。幅(線路長さ方向)は、3両+場外情景相当で設計しました。 検討過程ではKATOのユニトラック規格248㎜レールと展示する車両長との兼ね合いでバリエーションを色々比較しました。
レイアウト設計の方針
構想時点では、清瀬駅の飯能方引上げ線の再現を検討していました。配線としては、複線本線の間に引上げ線1本(端は車止め)です。 しかし、それをやるなら20m級8両フルで留置したいし、池袋方の分岐器や、飯能方の場内信号といった情景を盛り込みたくなり、全長(1.5m程)を据え置けるスペースが部屋にありませんでした。
方針を転換し、車両基地の切り抜きとして2線終端、3両展示(両端の先頭車+パンタつき中間車1両)で設計しました。
20m級車両≒133㎜ と 248㎜基準のユニトラック群 を組み合わせた結果、以下の構成で終結しました。
手前側を記念トレインの展示向けの線として、留置線・車両基地から切り出した情景の制作としました。 また、展示構成については、線路有効長が確保できたことから、飯能方2両+池袋方2両の計4両となりました。(
基礎処理
基礎板として、木の板を直接用いたのですが、塗装で完全にやらかしをして、それが後まで影響が残っています。 具体的には、木目がある板を使用して水性スプレーを吹いたことによる木の湾曲です。
集成材を選べば影響が少なかったはずですが、(塗装すれば消えるのに)木目が良い、という安易な選択をしてしまいました。 また、模型向けアクリル塗料のスプレーであればあまり影響しなかったはずですが、木に定着が良さそうという安易な考えで水性スプレーを吹いてしましました。
ベターな選択は、集成材にアクリルスプレー。これは再びモジュールレイアウトを作るとなった際には活きるであろう勉強です。
今回は、乾燥後で3mmの浮きが角に生じる歪みが残ったまま制作を進めました。
線路
使用線路
10年前の使用経験からKATO製ユニトラックを選定しました。248㎜という基本単位に懐かしさを感じます。
コンクリート枕木
西武線においては、原則PC枕木(=コンクリート製)になっています。
模型もこれに倣い、レールを調達しました。 制作時点(25年10月)では、まだ「複線セット」あるいは「構内延長用 248㎜×4本」しか販売されておらず、 124㎜PC枕木レールは告知がされているが未発売の状態でした。
複線直線124㎜PC枕木レールを内側に、両端は直線248㎜PC枕木レールを置きました。これは、ジョイントの位置を考慮したものです。 両端、すなわち車両を展示したとき先頭車がくる付近に継ぎ目が来ないように配慮しました。
線路と基礎板との固定には、両面テープを用いました。レール裏側にテープを貼り、ケガキした位置に合わせて設置しました。
線路塗装
Nゲージの標準仕様として、レールから車輪を介して車両に給電する仕様なので仕方がないことではありますが、販売されている状態ではあまりにもレールの光沢が不自然です。 タミヤの塗料(XF-9 ハルレッド)で錆鉄色に塗装しました。
今回のモジュールは給電を要しないので、天面の塗装剥ぎは施工しませんでした。また、ジョイント部分が塗膜で埋まったことで、意図せずではあるものの、ロングレール風味に仕上がりました。
車止めの塗装
今回使用した車止めは、KATOユニトラックシリーズの「車止め線路B」です。木目も刻まれているのですが、フラットグレーで塗装し、コンクリ板風味に変更しました。 これにより、ツヤを消すこともできました。
情景製作
今回の制作で、道具や素材が(10年前と比べて)格段に充実しているように感じました。
当時は何をするにも石膏あるいはプラスタークロスと、塗装。KATOから地面の色を表現する塗料としてアンダーコートアースなんてありませんでしたっけ?
バラストは袋から出して瓶詰め保存していましたが、今はチャック付きで立てて保存ができるようになっていますね…。
地面と路面
タミヤから出ている「情景テクスチャーペイント」シリーズのペースト素材が重宝しました。ペースト状の素材を基礎材に盛りつけて使いました。 このペースト素材の取扱いには、百均で売られていたプラスチック製のヘラを利用しました。
鉄道用地外の情景をどうするかあまり詰めて考えていなかったため、一度、土を塗ってから剥がし、路面素材を塗り直すという余計な手間をかけてしまいました。
軌道周辺
表面はバラスト仕立てですが、底上げ基礎として土色のペーストを使用しました。 ペーストが乾燥したところで、バラストを敷設します。バラスト散布車は無いので、バラストのパッケージの紙を使って撒いていきます。 スプーンのように掬い、振り撒きます。そして、ボンド水で固着させます。
パーツ塗装
線路間の部品(ATC地上子)や、機器箱、架線柱の碍子、柵などを塗装しました。
タミヤのスミ入れ塗料(87140ダークブラウン)で汚し処理もしました。
ウェザリングは、工程最後で線路周り全体に施したので、この時点でパーツ単位に汚す必要はなかったと感じています。
今回の制作で未塗装のまま投入した部品は無いかもしれません。停止位置目標標識も、艶消しスプレーを吹いた気がします。
設置基準に照らすと直線のため本来設置されないであろう「列車接近表示器」を今回はレイアウト中間部に据え付けました。
これは津川洋行の「列車接近ブザー」(NA68)からブザー要素を排し、黒塗装および灯火部分への黄色塗装を施しました。
塗装には、タミヤのフラットブラック(XF-1)とフラットイエロー(XF-3)を用いました。
小物設置
架線柱は正直設置するか悩みました。というのも、車両展示を目的としたとき、柱が手前に来ることが邪魔になるからです。 しかし、電化線・電車、ということから、「先頭1両分に被らない位置」で設置しました。
架線柱は線路と同じKATO製の複線架線柱を使用しています。これは、線路裏の突起と噛み合ったり、複線間隔が正確だったりと、さすがユニトラックシステムの一部といった仕上がりです。
難点としては、ランナーから切り離すとき、どこまでが架線柱の要素で、どこからがランナーの端材なのかが分かりにくいくらいですかね…。
また、KATOから出ていなかったのでTOMIX製のパーツを使ったのが、終端架線柱です。どうやらTOMIXレールとは道床と噛み合わせたりできるらしいですが、今回はシンプルに終端表現に使用しました。
同様、展示したときの映り込みを考慮したのが、停止位置目標標識です。線路間、枕木上に設置するタイプにしても良いのですが、今回は「手前の展示線には置かない」と決めました。
これらの固定には木工用ボンドをそのまま使用しました。
10年前の記憶だと、KATO/TOMIXどちらも線路際の標識群の製品は無いものと認識していて、グリーンマックス製品を選択したのですが、TOMIXからは着色済みで製品化されてましたね。
線路際に置きやすい基礎がついていたり、速度標識が四角だったりと、扱いやすそうに思えます。1セットでは周回レイアウトには足りなさそうですが。
KATOさん、架線柱だけじゃなくて「鉄道の」標識を出してくださいな… 路面電車派生で道路周りのアクセサリは充実してるのに…鉄道の標識…
あと、停止位置目標標識は単体製品で出てきませんか?
断念した表現
今回の制作で、ひとつ実現を諦めた要素があります。それは、西武仕様の鉄道電話箱です。
津川洋行の「列車接近ブザー」(NA68)に、電話箱も含まれているのですが、西武の表現として難点がありました。 1つは、色が濃いこと。もう1つは出荷時期によって黄色帯が塗装されていないことです。
黄色帯の有無については、ホビーセンターカトー東京の店頭でも混在していました。それらは同一品番で背面の商品ラベルの様式が変わっていたことから、製造時期の違いであろうと推察されます。
色についての課題は、西武鉄道のものが淡い色味であることと、黄色帯が細くて手持ち資材で塗れないことの二つが挙げられます。 コピックのBG15(Aqua)二度塗りくらいでちょうどよく再現できそうなのですが、基礎材の方が濃い色なので難しいと判断しました。 2㎜の立方体に黄色の帯を塗ること自体は、マスキングテープを適切に用いることで乗り切れそうなのですが、現物写真の通り成型時点で窪みがあることも影響して、久しぶりに触った今の私の技量では無理と判断しました。
鉄道用地内
終端架線柱付近に情景を作れる空間があったので、造形しています。
小物アイテムの配置も「それっぽさ」を意識しつつ、保守作業員・乗務員・猫はそれぞれのストーリーを意識しました。 作業員については、積まれたPC枕木を囲っての打ち合わせ中。乗務員は、乗務を終え場外に向かう2人と、これから乗務する1人がすれ違う情景。 猫は、柵越しのヒトを警戒するでもなくのんびりとした時間が過ぎている空間にしました。
PC枕木の塊・バラおよび梯子は、いずれも情景小物シリーズ127「保守作業小物セット」を使用しました。なお、このセットに付属していた保守作業員はバス運転手にジョブチェンジしてもらっています。
カッターマットを塗装する必要は全く無い
道路表現
路面たるもの、いかに平坦にできるかという左官工事でした。百均で購入したヘラで、平滑に仕上げていきました。
土の素材と比べて「液体」に近い粘性で、こちらは「二回塗り」で容量目安が示されているので、用途想定としても基礎がある状態への表面仕上げに使うのが良さそうです。※土素材は「一回塗り」で塗り面積の目安が示されている
しかしながら、マスキングテープで高く囲った角の仕上げは平滑にできず、多少盛られた状態をカッターで削って平坦に仕上げています。
枠となるマスキングテープの上端を規定高さに合わせておいた方がよかったと思われます。
車道と歩道の境界にある側溝は、地盤が乾いたところでカッターで切り込みを入れて溝をつくり、艶消しを吹いたものを埋め込みました。 ガードレールは津川洋行のものを2本使いました。こちらも艶消しを吹いています。
道路の白線ペイントは試行錯誤がありました。転写タイプの白線素材も試したのですが、路面への定着が悪く諦めました。 マスキングテープで直線を規定して、その上から三菱ペイントマーカー(PX-21.1)を塗りました。
電柱と街灯を据え付けて、基本的な道路表現は完了しました。電柱は絶縁碍子を、街灯は照明部分を、いずれも白で塗りました。
車両の整備
今回の制作では、模型を近くからじっくり見ることを想定しています。そのため、車内に人を乗せる工作をしました。 バスコレから西武バス、KATOからトヨタ車2両を使用しましたが、いずれも一度分解して、スケール人形を適宜カットして乗車させました。
また、トヨタ車については外装が単色成型だったため、ナンバープレート(タミヤ、ホワイト)とブレーキランプ(タミヤ、フラットレッド)を塗りました。 乗用車のホイールキャップは塗り忘れですね…。クルマに興味がないことがばれてしまう。
通行人の配置
瞬間接着剤が固まるまでの時間すら長く感じる工程でした。
歩行者は、双方向に移動中の人たち、滞留している人、そして猫を覗き込もうとしている人を配置しています。
接地面積が極めて小さく、バランスが難しかったのは自転車でした。
人間はまだ2点接地、直立が比較的確保できたのですが、自転車は接着剤がある程度固まるまでの時間ピンセットで把持する必要がありました。
そんな状態を写真で撮る余裕なんてあるわけがなく…
乗務員・作業員を含め、ホビーセンターカトー東京で仕入れた人形を使いましたが、コスパを考えるとTOMIXのシリーズが良いんだろうなぁと思っています。
自然表現
清瀬駅北口から清瀬市役所にかけての道路は「けやき通り」です。中間ほどに「けやき通り」という名前のバス停がありますが、その前後5停くらい全部けやき通りにありますよ…。
清瀬の「市の木」としてケヤキが選定されています。
KATO扱いで樹木「けやき」完成品があったので、今回の制作で展示する車両のテーマである清瀬駅との繋がりとして、一択でした。3本セットの内1本を使用しました。
また、植物表現といえば樹木かターフ、という認識で素材を見に行ったら「草(6色展開)」やら「雪」やら、水面表現セットまで…
専用の糊もあるようですが、私はバラストと同じく木工用ボンド希釈液で固着させました。 専用の糊や道具を使うと草が立つらしいですが、ボンド水では横倒しの積み重なり状態になりました。
雑草色については、想像よりもちょっと深い緑色でした。盛夏の植生表現になるのかしら?季節感は何も考えずに作っていました。
ケヤキの根元と地面の境界のボカシや、柵周辺の手入れが行き届いていない植生の表現には良い素材でした。
周辺に散っている明るい黄緑色の素材は木からの意図しない落葉
西武鉄道を意識した情景
レイアウトの主役が西武鉄道の車両ということで、周辺の情景では西武鉄道を意識したものがいくつかあります。
- 作業員ヘルメット
完成品の人形を購入しましたが、ヘルメットの塗装を白から黄色に塗り替えています。 作業服も水色にしたかったのですが、警戒ベストの帯塗りが無理だろうという判断でそのままです。
- 側溝の縁取り
直線・バラストにほぼ埋没、という状況では西武鉄道でも通常塗られない条件ではありますが、 西武鉄道らしさを引き立てる要素として白塗りをしました。
バラスト面より高い位置にあるケーブルカバーのみ白く縁取りされている。撮影。西武池袋線東長崎駅
マスキングテープで固定した側溝素材をタミヤのホワイトで縁取りした 昇降台も、KATO既成の橙色から塗り替えるべきだったのですが、固定したあとに気づいたので今回は変更しませんでした。
- 西武バス
道路に配置した西武バスは、「清66系統 清瀬駅北口」行です。 特に「清瀬」の文字が入るのは、レイアウトの主役車両のラッピング趣旨(清瀬駅開業100周年記念)と相まって、この車両一択になりました。 TOMIX系列の「バスコレ」シリーズの中で、引退した車種を記念した製品に該当がありました。(ザ・バスコレクションありがとう西工96MC。モデル:所沢営業所A0-474号車)
未だに西武バスに乗るときは、先払いなのか後払いなのか区別できていません。23区内は均一だから前乗りらしいけど、どの駅までが範囲内なのか…。 整理券方式は地元山梨県の身延線で慣らされていますが…。ちょうど模型を制作していた時期に身延線甲府エリアが交通系IC対応しましたね。東京を含むSuicaエリアから乗り越しできるようになぁれ!
ウェザリングによる調整
KATOのユニトラックとそれに合わせて調合されたバラストは、明度が高く、実際の軌道では保守直後くらいしか見ることのできない色味になっています。 今回は、スミ入れ塗料のダークブラウンと、パステルをカッターで削って作った粉末の散布により色味を調整しました。
奥の貨車は、空き線にするのがもったいなく、西武は昔秩父からの貨物輸送をしてたという因縁で入線させました
車両の細部工作
今回のレイアウト制作の目的である展示車両、西武新2000系更新車「清瀬駅開業100周年記念トレイン」へ施した加工について。
グリーンマックスから「塗装済み完成品」として販売されている8両編成動力車付きモデルではあるものの、細部で触り甲斐のあるモデルでした。 メーカーの取説準拠では、実車再現に要するのは「先頭車の無線アンテナ取り付け」と「ステッカーの貼り付け」のみで充分なのですが…。
列車種別・行先の前面・側面表示や無線アンテナがまだない
外装の調整
まずはメーカーが取説に記載している加工から。
付属のプラ成型ランナーから無線アンテナを切り出して、先頭車屋根前部に開孔している所定位置に向きを間違えずに差し込み固定します。 説明書では「向きに注意」とありますが、半円の穴なので破壊的なチカラをかけなければ間違えたまま差し込むことはないかと思います。
また、パンタグラフからの電力系統にあるヒューズボックスも所定位置の穴に差し込み接着しました。
ステッカーの貼り付け ~側面~
付属のステッカーから、行先表示と、優先席、弱冷房車、車椅子・ベビーカースペースを切り出して車体に貼り付けます。
ユーザーが選択する「種別・行先」と、窓パーツに貼り付ける優先席表示がステッカーなことは理解できます。 しかし、今回の清瀬駅開業100周年記念ラッピングの精密印刷を施してるので、「弱冷房車」「車椅子・ベビーカー」の表示は印刷対応してくれてもよかったのではないかと思ってしまいます。
車椅子・ベビーカーのマーク位置について
今回、ディテールガイドでステッカーの貼り位置を確認して知ったのですが、(飯能方)2071/2072(池袋方)の両先頭車で側面の「車椅子・ベビーカー」表示位置にブレがあったようです。
| 北側(清瀬駅北口 側面) | ||||
| 2071 | | 飯能方面~池袋方面 | | 2072 |
| | | |||
| 南側(清瀬駅南口 側面) | ||||
ブレと認識したのが、2071南側と2072北側の関係です。あるいは、2071南側だけが変、でしょうか。「ドア側が車椅子マーク+先頭側がベビーカーマーク」であれば他と統一されているように思われますが、 ディテールガイドおよびネットで探した実車の様子からも上図の位置関係であったことが確認できました。
当該編成は、今回のラッピングで清瀬駅関係の表示が追加される前「先頭部を二色塗りにした復刻ラッピング」として運用されており、この時点では車椅子が上にくる上下二段表示だったことが資料から確認できました。 つまり、清瀬駅の過去の写真をラッピングで追加するに際し、被ってしまう下段側にあったマークを移動させるだけであれば、今回の「ブレ」は生じないものであり、ラッピングの過程で何かしら相違があったものと推測されます。
なお、ニュースリリースではラッピングデザインの予定案のイラストが掲載されていますが、2072北側と合致するものが描かれています。つまり、2071南側と同じ側面ですが、マーク位置が相違しています。ただし、ニュースリリースの画像では車両番号が記載されていないので、詳細を詰めるには至りませんでした。
また、先頭部の2色塗りは清瀬駅開業100周年記念事業の実行委員会委員長が関与していますが、編成全体のラッピングデザインは西武鉄道が主体で実施
したようです(市シティプロモーション課回答)。
清瀬市が発行した書誌「清瀬駅開業100周年記念誌」では開業100周年に至るまでの資料が主で、当該編成の運行などには触れられていませんでした。
実車資料
- 2071車 北側:【西武鉄道】清瀬駅開業100周年記念トレイン|kuma22writer|note.com 他、出発式の画像等
- 2071車 南側・2072車 南側:西武新2000系2071編成(清瀬駅開業100周年トレイン)石神井公園駅発車シーン|YouTube
- 2072車 北側:西武鉄道2000形2071編成(2色塗り復刻ラッピング車両)「清瀬駅開業100周年記念トレイン」 急行 飯能行き 入間市駅|YouTube
池袋方先頭車にあたる2072車、特に南側の資料探しは難しかったです。飯能行きでは最後尾で写真に撮られず、池袋行では下り線と被るので避けられるのか写真があまり無く。 石神井公園駅での動画もパン振りがあり、厳密に「このフレームで確認できます!」と言える瞬間を捉えるのは難しかったです。
わがまま
今回のディテールアップでは、付属のステッカーに用意されていない要素を求めてしまいました。
ひとつは、行先表示です。「各停|清瀬」、採録されてませんでした。今回の制作では池袋行の表示で落ち着いています。
もうひとつは、「乗務員室」の4文字です。これは付属のステッカーには採録されておらず、車両と同じメーカー、すなわちグリーンマックスのステッカー「6813 西武新2000系対応 行先表示ステッカー」を購入してこちらから切り出しました。 「乗務員室」の4文字は採録されているけれど、ベビーカーマークは採録されていません。それと、優先席のデザインも異なっています。
車両の商品ページでは別売対応品でCROSS POINT 18699 西武2000系/新2000系/9000系対応 行先表示ステッカーに誘導されますが、
これ、もしかして「各停 清瀬」が入ってる…?「乗務員室」もあるし…。駆け込み乗車はおやめください、のドア窓ステッカーが入ってたら今からでも買いなのですが…
模型店に足を運んでステッカー探したのに、結局はCPブランドなんですね…はぁ。
ステッカーの貼り付け ~前面~
先頭車2両の種別・行先表示のステッカー取り付けは、一度車体を分解する必要があります。 説明書通り、床下と、ボディを離した後、更に屋根にもピンセットを押し込んで外します。そしてボディを押し広げて先頭部を傾けて取り出す、と絶妙な力加減が求められる作業が続きます。
異なる光り方をするLEDの光を誘導したり遮ったりと、複雑な部品構成をしている
今回の展示では通電させることを予定していないので、室内灯ユニットは組み込みませんでした。そういえばヘッドライト・テールランプの点灯確認もしていません。
ここから先は、メーカーが想定していない加工が始まります。
ウェザリング
テカテカのプラスチック成型、精密な凹凸表現ではありますが、質感がどうしてもプラスチック。 艶消しと汚れを入れたいと思い、スミ入れ塗料でウェザリングを施しました。
床下機器
実車の床下機器は、レールと変わらないくらいの錆鉄色です。 今回は完成品販売の明るいグレーの色味を抑えることに留めました。
屋根上の設備
パンタグラフの黒汚し・スミ入れと、エアコンへのスミ入れをしました。屋根全体の質感が気にならないわけではないのですが、分解して艶消し・ウェザリングをするとしても変に質感が変わるのも怖くて…。
上の編成は未塗装。下の編成は塗装直後の状態
連結面のディテール
単純に8両編成で連結面(妻面)が7箇所×2面で作業量が多かった印象があります。
厳密に工作するなら、旅客通路の引き戸の塗装(ステンレスシルバー)を内外に施したりできるところですが、そこまではしませんでした。
連結器の換装
完成品販売の状態では、先頭車は不動状態の密着連結器、中間連結部にはNゲージの共通規格であるアーノルドカプラー(可動)が装備されています。
改造ガイドでは、先頭車のカプラーが換装可能で、TOMIXのJC25密連形TN(電連付・グレー)が利用可能と案内されています。
なお、このカプラーもそのまま利用ではなく、電気連結器の2連構造の下側を切り落とす加工が求められます。
アーノルドカプラーで連結したときの隙間がどうしても気になってしまって…。中間連結部(7箇所・14個)も自己責任で換装することにしました。 なお、中間部の連結機構がどうなってるのか情報が出てこないのと、幌の下に隠れてしまって観察できる機会が限られるため、実車の連結機構に対する正確な知見はありません。
加工作業は、まず台車から既存カプラーを除去する加工から始まります。台車を車長方向に傾けると外せます。そして、車軸が外れないように気を付けながらニッパーを斜めに2回切り込みます。 また、密連形カプラーを差し込むツメなど無いので、ツメを切り落とします。
右側の車両は連結器を接着により据え付けた状態。台車からアーノルドカプラーが切り離されている
公式が案内している「先頭車のカプラーを可動式に換装」はしていません。今回の施工は中間部の連結面ディテール向上を目的としています。
課題事項
非標準の加工をしたことと、知識不足から、今後に影響する課題事項が残っています。
- 接着強度。連結の押し込み、解結の引き離しに際し、「車体と連結器の接着部」にある程度のチカラが掛かります。この力に耐えられる接着剤の選定が必要でした。 当初プラモデル用接着剤を用いた箇所は、連結操作時に車体から外れるといった事象がありました。タミヤの模型用瞬間接着剤を使用した箇所は今のところ安定しているように思われます。
- 曲線対応。8連で走らせられるとして、個々の連結面がどこまでの曲線半径に耐えられるのかが不明です。 連結面の距離を詰めたことと、カプラーを手作業任意位置で固定していることによって、標準仕様よりも通過可能半径の制限が厳しくなっている可能性があります。
幌の取りつけ
幌は公式商品ページで対応別売パーツとして案内のあるものを利用しました。グリーンマックス「8622 貫通幌(角型・私鉄中間部用A)です。
この幌、ちゃんと上下と表裏(車両側と連結部側)があるのですが、これがわかりにくい。上下は「傘」とグリーンマックスが仮称している幌の幅増加で判別ができます。表裏は、内側の造形方向もしくは接着面の平滑さで判別することになります。
接着面は平滑な面を選ぶ。窪んでいる側が外に向く(凹)
この加工により、完成品販売で収納されていた車両ケースはそのままでは入らなくなるので注意が必要です。
完成品販売時点の車長ぴったりでケースのウレタンに切り抜き処理がされているため、両端の幌(計2㎜くらい)の増分で収まらなくなります。
暫定でも元のケースに収納するためにはウレタンをカットする作業も必要になります。
車両ケースについては異なる観点からも私は別のケースを採用しました(後述#車両ケース)。
妻面の話
模型で表現するのが難しい要素が残っています。
転落防止外幌です。これは各妻面に設置されています。ホームから連結部の隙間に人が転落することを防止する部品です。 実車では連結面の間隔に影響しない長さの部品が装着されていますが、上述のようなNゲージスケールの曲線半径を考慮するとこれ以上妻面同士を近づける加工は難しいと判断しました。
あとは、コック位置表示(画像では見切れているが横向きの三角形のマーク)辺りですかね…。2000系という括りで見ると側面にコック位置表示があったりしますが、 ラッピング当時の表示状態の確認がとれていないので無理はしないことに。
塗装による細部表現
ボディーやドアに、ステッカーで補いきれない細部の塗装を施しました。
パンタグラフの先端塗装
地面の突起部に白ペイントをする西武の慣例に似たお作法かと思っていたのですが、他社でも同様の事例があるようなので固有のお作法というわけではなさそうです。
販売状態の模型では塗り分けされていないので、光沢オレンジで塗装しました。
パンタグラフの台座部分には黄色塗装の箇所が見受けられますが、2071編成で当該箇所を観察・記録ができておらず、ノータッチのままです。
ドアゴムの塗装
実車同様、両開きドアのゴム部分を黒塗りしました。溝は成型されているので、そこにペン先を当てて数往復させて染めました。 加工前は黄色のボディー色なので、ドアをシルバーにしてくれるならここは黒くしておいてくれると嬉しい箇所でした。
下部にある手掛け窪みは実車を見る限りシルバーのようですが、なぜか塗られていません。今回はシルバー塗料をこの微細部に流し込める自信が無かったので処理していません。
また、ラッピングしていた当時もあったようですが、「駆け込み禁止」のドアステッカーがあります。最近の西武車両の塗装を想起させるデザインをしています。
グリーンマックスさん、行先・種別のバリエーションが豊富なのも良いことなのですが、実車再現に必要な素材は採録してほしいです…。
銀河モデルさんが2016年に該当するインレタを発売していたようなのですが(N-783「ドア窓表示 西武通勤型用 」)、どこにも在庫残ってないですね…
滅灯状態の側灯
各車両ドア側面にある灯火ですが、ドア閉状態なので滅灯状態にて色を付けました。さすがにこれが黄色いままなのは気になる。タミヤのXF-9ハルレッドを使いました。
極少量の塗装のため、筆では制御できないと思い、爪楊枝を画材として使いました。
塗装補助具として爪楊枝は便利ですね。マスキングテープを輪にしてから巻きつければそれだけでスプレー用の保持具になるし、段ボールにも刺しやすい。入手も百均で容易だし…。
Amazonが配送の梱包を段ボールから紙袋にシフトしているせいで、段ボールの調達の方が不安定かもしれません。ヨドバシは良いぞ。
内装の調整
窓越しに見える内装の色調を整えました。 完成品販売された状態では、運転室が暗室になっているのと、客室内の座席の一体部品の色が明るい水色でした。
運転室の色
行先表示のステッカーを貼り付けた時以来、2回目の運転室取り出しのための車体分解をしました。
使用した塗料は、タミヤXF-71「コックピット色 (日本海軍)」です。 明灰白色も試したものの、実車にある緑味が再現できなかったので、この色になりました。
色の由来の検討
これだけでも1本の記事にできそうな文量になりそうですが…。(2000文字≒14ツイート分くらい)
今回の制作目的となった鉄道の運転室に採用されている内装色(淡い青緑)に近似している塗料の色名が「海軍コックピット色」であることから、 派生して「原発運転制御盤」も類似の色の記憶があり、この色になった背景事情を考察しました。
共通要素は、オペレーター(運転士・操縦手)がマシン(電車・航空機・原発)の操作をする空間の背景色であるという色の環境・用途です。
事例調査
鉄道車両では、国鉄標準色のひとつ「灰緑色3号(スレートグリーン)」があります。
西武新2000系運転室と比べるとやや暗く、緑成分が強めです。
この標準色は車内の業務用室への使用(Wikipedia)
に限られて運用されていたようです。
海上自衛隊の現行規定「艦船等の塗粧及び着標に関する達」では、操舵室や艦橋をはじめとする作業区画の基本内装色に「淡青色(1)(マンセル値5BG 8.5/2)」を用いると定められています。
航空機の分野は、この考察をする発端となった「日本海軍航空機コックピット色」ということで類似色であることが推察されます。
原子力発電所の制御盤については先に写真で例示した通りです。西武新2000系運転室に比較的近い色が利用されています。計器・警告灯の視認性が求められる環境といえます。
つまり、鉄道・航空・船舶・原子力のいずれでも、「操縦・制御を担う場所」では共通して「淡い青緑~灰緑系」が選ばれていることが確認できました。
色の特性
異なる分野でも共通した「操縦・制御」の「背景色」に、同系統の色が使われている理由を探るにあたり、オペレーター視点で色の見え方を検討します。
淡い青緑は、明るくも暗くもない落ち着いた明度を持っています。 また、安全色と呼ばれる緑の系統にあります。長時間視界に入っていても疲れにくく、視覚が落ち着く波長域を含む点が特徴です。
また、淡い青緑は光の反射が弱く、外光や計器灯が運転者の視界に映り込みにくいという利点もあります。 白系は照り返しが強く、黒系は陰影が強調されますが、その中間である淡い青緑は、反射・陰影の双方を抑えるバランスが取れています。
他の色との関係性評価
オペレーターの視界に入る主な「外界」「計器」「警告灯・信号灯」が挙げられます。
まず外界の色との関係を検討します。外界は大きく2つの状態に分けられます。昼間と夜間です。色の影響が大きく出るのは太陽光が差し込む昼間と思慮されます。 この時の外界の色は、「青空」「雲」「海面」「地面(茶~緑・他人工物)」ですが、特に青空や海面とのコントラストの対比で視界に両者が共存しても認知負荷が低いことが考えられます。 視界を計器盤から外界へと行き来させるに際し、順応という意味での負担も低いと考えられます。
次に計器の色との関係を検討します。いずれの環境でも、計器は白地に黒文字や黒い指針、警戒値域の表示に赤を用いることが一般的です。 背景色に赤みや黄みがあると警告の識別性が落ち、黒い背景では黒い文字や指針が沈んでしまいます。 淡い青緑は白黒とのコントラストが十分に確保され、赤色警報も強調されるため、計器の視認に適した背景色と言えます。
各種信号灯(警告灯・状態表示灯)との関係を検討します。 安全な操縦・制御のためには、赤・黄・緑といった注意喚起色が背景から明確に浮き上がることが重要です。 淡い青緑は彩度が低いため、これらの信号色と競合せず、むしろ視認性を高める方向に働きます。 特に赤と黄は安全上の重要な色であり、背景の青緑がそれらを引き立てることで、異常の発見や判断の遅れを防ぐ効果が期待できます。
淡い青緑の理由
総じて、淡い青緑やそれに近しい色は、オペレーターの目の負担と、安全な操縦制御の観点との両立が図られる最適解であると言えるでしょう。
- 長時間視界にあっても疲労させない
- 外界・計器・警告灯など、注視すべき要素を際立たせる
- 反射と陰影を抑えたバランスの良い配色
ただ明るい無彩色ではなく、やや青緑がかっている色遣いに先人の知恵を感じます。
模型製作において、実車に倣った塗装はリアリティ向上へ寄与するので、1瓶塗料を買ってひと手間かける効果があると思います。
そのうえで「色遣いの理由」まで頭に入れておくのは実車の設計思想に触れることになると思います。
なお、本節での色への言及は資料・史料収集に難儀しました。カラー写真があるか、色見本が公開されているか、あるいはそもそも標準化されてるのか。 また、色彩の言語化には難しさも強く感じました。
客室の色
今回は室内灯を設置しないため、客室内の様子はほとんど見えません。しかし、プラ成型の浅葱色はちらっと見えるだけで実車と違うことが感じられてしまったため、塗装処理をしました。
なお、優先席の配置について、当該編成は車両の一端のみで、妻面を挟んで隣接するようになっています。連結部を挟んで、通常席同士または優先席同士、が交互に連結される状態です。
この色はスプレータイプしか店頭になかったので、吹付けて塗装した。
また、覆いの板との隙間から元々の成型色の浅葱色が見える
優先席と通常のロングシート、そして床面に計3色を使い、塗り分けました。 模型の動力車については、モーターが置かれる都合で座席表現が無かったので、サイズを合わせたプラ板を切り出して塗装しました。 先頭車については、2ドア目付近の車椅子・ベビーカースペースには座席が無いので、そこの切り落としと床色への着色を1両施工しましたが、加工精度の問題からもう1両は色塗りだけでの対応としました。
座席の色は青色(タミヤLP-41マイカブルー)を利用した
また、妻面・両側面のドアの内側をシルバーに塗ったり、そもそも室内側に外装の黄色が吹き込んできて染まっているのでそれを補整したり。 室内灯を付けるのであれば充分作業する気になるのですが、今回これらは見送りになりました。
車両ケース
展示を目的としていますが、展示できていない4両を含め、保管方法を検討しました。
まず、前提として、完成品が納められていた元々の車両ケースを利用しない理由です。
- 幌の取り付けにより車長が収まらなくなった
- パンタの破損リスクが高い
20mの車長ぴったりでウレタンが切り出されているため、幌(2mm厚)が両端についた時点で収まらなくなりました。 また、高さ方向の余裕がないため、納める時・取り出す時、わずかでも車両を傾けてしまうとパンタグラフがウレタンに引っ掛かって破損するリスクがありました (収納時に1基破損させてしまい、交換パーツを購入して換装しています)。
検討候補
A4サイズ相当の既製品ケースで8両収納できるものは、いずれも上記の課題、特に高さでパンタ破損のリスクが回避できませんでした。
可搬ケースの採用
車両自体は、KATOのクリアケース(5個入り)を2セット購入し格納。その車両ケースを更に別のケースに収納する構成にしました。
ケース自体が私の知っている「青くKATO印字されたもの」から「うっすらKATO刻印されたもの」に変わっていました。
車両ケースを格納するケース探しですが、精密品輸送ケースから着想し、モノタロウの「アルミツールケース」と「ブロッククッション」の組み合わせで対応しました。 結果として、リレーラーなども同梱できるようになったのは良かったポイントです。
ラベル
外装のラベルと、内部のラベル、また車両ケースの内装の3つを制作しました。
外装ラベル
テプラで作成しました。黄色18mm黒字の太いものを調達。「西武新2000系更新車」「清瀬駅開業100周年記念トレイン」の2つを出力して、アルミケースに貼り付けました。
編成の組成順を正確に組み上げるのに必要な管理の要素が絡みます。 車両の向き(どちらの妻面が池袋方か)と、どの車両順か、が分かることが求められます。
西武池袋線全般、優先席が車両の1端にしかないので、それで向きの識別が可能です。また、各優先席は妻面同士で隣接します。 併せてパンタグラフのある車両にはその趣旨マーキングしました。 また、組成順は車両番号が読めるのでそれを照合すれば問題なく組めます。
内部ラベル
まず、百均のステッカーは粘着力がダメです、使えません。
A-one製「(品番:63150)光沢紙ラベル 白色 しっかり貼れる 150面(6列×25段) 角丸四角」を採用しました。 インクジェットプリンター環境があれば自由に制作できること。1片のサイズ感がちょうどよかったこと。 そして、公式提供のブラウザベースのラベル製作ツール(ラベル屋さん)の自由度が高いことが、とても良かったです。
車両ケースの中敷
本車両はKATO製ではありませんので、中敷の紙をKATOモデルから自作モデルに変更しました。
不器用ゆえか紙に折り目をつけるにも道具を使うようになってきた。
— 北村由衣 (@yuiktmr) October 11, 2025
固定側は厚みのある定規、差し込み折り込む側は尖った定規。片刃ニッパーのような? pic.twitter.com/l89Z5Qbx6H
完成と展示
背景板の制作
設置場所は机上で、背後に雑多に物が置かれています。あまりにも見苦しいので、今度こそ木材を歪ませないように留意しながら背景板を作りました。 風景調にするにはモジュールが小さいことと、彩りをつけるには選択が難しいこともあり、無難にグレー単色塗りにしました。 また、背景の裏面は基盤と同じ茶スプレーを吹きました。
保護カバー
デスクにNゲージを剥き出しで展示しておくのは、うっかり破壊してしまうのが怖くて怖くて。ホコリとかの問題もありますが…。
執筆時点では未装備ですが、アクリルケースで、内寸を指定してオーダーメイドしてもらえるサービスの利用を検討しています。 ホームセンターで切り出してもらって自分で組み合わせることも考えたのですが、接着強度やカット加工のミリ単位精度の問題から断念しました。
つれづれ
執筆に、制作以上の時間をかける大作になってしまいました。2万文字以上を読破いただいた皆さまありがとうございます。
アナログ時計の魅せ方
ひとまず次の2つの時計をご覧ください。
10時12分頃の表示は、時計を撮るときによく用いられるビジュアルに寄せてあります。
セイコーミュージアムさんの記事(いつ見ても「10時8分42秒の時計」の秘密)で理由に触れられています。
時計の広告も見ているだけで動きを感じる表現
を突き詰めた結果のようです。
一方で、今回の記事に採用した「7時3分39秒」は私の選定です。言語化するなら、「右肩上がり」「程よい三角形」といった要素でしょうか。 美術の専門ではないので感性の赴くままに決定しました。
ちなみにSVGで描いてます。デバッガツールでソース取れるので入用な方はどうぞ…(?)
画像の見せ方
今回の画像たちには、figureタグのborderおよび疑似要素を利用したスタイルを適用しています。
具体的には、黄色の二重線と焦げ茶の二重線の重ね方、そして一本線でのアンダーラインです。
そして、付注には2000系の車番プレートをイメージしたデザインとしました。
main figure {
border-left: 6px double #F7D34B; /* 濃い黄色 */
border-bottom: 2px solid #F7D34B;
/* after疑似要素による処理用 */
position: relative;
}
main figure::after {
content: "";
position: absolute;
bottom: -2px; left: -6px;
width: 10px;
height: 30%;
border-left:6px double #9d2d4e; /* 焦げ茶色 */
border-bottom: 2px solid #9d2d4e;
}
HTML構造を破綻させることなく装飾にこだわってみました。imgタグは窓ガラスの枠をイメージした装飾を適用しています。
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